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▲<なぜ北朝鮮は極右の国なのか>B.R.マイヤーズ著、シグマブックス
日本はずる賢かった。彼らはむしろ朝鮮の民族感情をそそのかした。
歴史を暴き‘過去の領土’である満州の土地を再び探せとそそのかした。
なぜそうしたのだろうか?満州を管理するためには‘日本帝国の二等国民’だった
朝鮮人たちを満州にたくさん送らなければならなかったからだ。
これだけではない。彼らは日本と朝鮮が‘世の中で最も純粋な民族’と叫びまわった。
日本側の主張によれば、朝鮮と日本の先祖は一つだ。
朝鮮は日本大帝国の一部になった点に感謝すべきだ。
永く中国の支配下にあった朝鮮を日本は解放した。
その上日本と一つになって新しい世界をひらく光栄を享受するようになった。
いわゆる‘内鮮一体イデオロギー’だ。
もちろん、私たちの知識人らは日本側のごり押しに対抗した。
だが、彼らが前面に押し出した主張は妙に日本と似た形だった。
例をあげてみよう。白頭山(ペクトゥサン)はいつから‘民族の霊山’だったのか?
白頭山は韓半島で最も高い山にすぎなかった。
日本は富士山を自分たちの象徴と感じた。
これに対抗して六堂崔南善(ユクタン・チェ・ナムソン)は白頭山を前面に出した。
檀君はどうか?檀君は私たちの歴史でも重要に扱われなかったようだ。
そうするうちに日帝強制占領期間を経て、
檀君は‘民族の先祖’として尊崇を受けるようになった。
これは日本の国祖の神武天皇に対抗するためだった。
以上は北朝鮮専門家のB.R.マイヤーズの説明だ。
マイヤーズによれば、北朝鮮は日本が作った‘親日民族主義(?)’にまだ従っている。
前の説明から‘日本’だけ全部抜いてみよう。
それで北朝鮮側の主張がそっくりあらわれる。
朝鮮は世界で最も純粋できれいな民族だ。
我が民族は子供のように優しくて純真な性分を持っている。
こういう優しい民族を周辺の国々は絶えず困らせてきた。
我々の歴史は侵略と痛みでいっぱいだ。
どうすれば我が民族が苦痛から抜け出せるだろうか?
私たちには強力な‘指導者’が必要だ。
この指導者が檀君の後えいだ。檀君のように白頭山で生まれて育った方だ。
(事実、檀君が白頭山で生まれたという記録はどこにもない。)
私たちの使命は民族の自尊心と純粋さを守ることだ。
そのため朝鮮民族は偉大な指導者を中心にみな固く団結しなければならない!
マイヤーズは今の北朝鮮に過去の日本帝国の姿をそっくり捜し出す。
第2次世界大戦当時ヒロヒト天皇は慈愛深く暖かいお母さんのように描かれた。
金日成(キム・イルソン)も異ならない。金日成を扱った絵や写真を注意深く見るとよい。
首領はたいてい暖かく笑っている。
自己主張を力強く主張するより、兵士や住民たちをかばって抱いている姿が多い。
金正日(キム・ジョンイル)のイメージも同じだ。
ヒットラーやムッソリーニは指導者の鋼鉄のような意志を前面に出した。
反面、キム・イルソンとキム・ジョンイルは
慈愛深くて暖かいお母さんの感じをさらに強調する。
マイヤーズはその理由を‘乳児症’(infantilism)に求める。生きるのが辛い時、
人間は穏やかに自分をかばうお母さんのような存在を探すはずだ。
キム・イルソン、キム・ジョンイルはどちらもでっぷり太っている。
(中略)それは朝鮮的な純粋さと穏やかさを現わす。
北朝鮮は自分たちを‘子供のように純粋できれいな民族’と主張する。
この民族を守る人は誰か?北朝鮮の論理は‘大日本帝国’の主張と全く同じだ。
保護者が日本帝国から‘偉大な指導者同志’に変わっただけだ。続きを読む