米プライマリーディーラー、米景気二番底の確率35%と予想



[ニューヨーク7日ロイター]ロイターが7日、9月の米雇用統計発表後に
米プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)を対象に実施した調査によると、
米経済が再びリセッション(景気後退)に陥る公算は小さいものの、
低成長が続くと見込まれている。

9月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比10万3000人増となり、
市場予想の6万人増を上回った。
また7月と8月の非農業部門雇用者数も上方修正された。

調査では、米経済が1年以内に二番底に陥る確率は予想中央値で35%となった。
これは9月21日に実施した前回調査から変わらず。
調査対象のプライマリーディーラー22社のうち17社から回答を得た。

2011年の米成長率見通しは、回答した19社の予想中央値で1.7%。
前回9月2日に実施した調査でも1.7%と予想されていた。

クレディ・スイスのエコノミスト、ダナ・サポルタ氏は「米経済の回復は、
失業率押し下げには力不足であるものの、9月の雇用統計は、
経済がリセッション(景気後退)の瀬戸際にはないとする
当社の見方を裏付ける内容となった」と述べた。

また回答した19社のうち10社が、米連邦準備理事会(FRB)が少なくとも
2014年まではフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を
現在の0─0.25%に据え置くとの見方を示した。
一方、9社は2013年下期の利上げを予想した。
向こう半年以内にQE3(量的緩和第3弾)が実施される確率については、
回答を得た15社の予想中央値で35%となった。

FRBが次回11月1─2日の連邦公開市場委員会(FOMC)で一段の緩和強化策を
打ち出す可能性については、回答した18社のうち17社が「ない」と回答した。

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