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与良正男「『マスコミは性懲りもなく、
安易にヒーロー作り出そうとしている』という批判を私もよくいただく。自戒したい」



今週も大阪維新の会の話で申し訳ない。でも、最近の政治、
いや政局の中心は橋下徹大阪市長であるかのような様相だ。
さらに付け加えれば、中央政党側は橋下氏にすり寄る当初のムードが一変し、
橋下氏に日々、かき回されて右往左往しているように見える。
これは書かないわけにはいかない。

特に動揺しているのは維新の会から参院廃止論を突きつけられた各党の参院議員だ。
先週は参院予算委員会の委員の一部が大阪市に出向いて橋下氏と会談。
「予算審議の参考に大阪の実情を聞く」との名目だったが、
委員からの質問は大阪都構想や道州制ではなく参院廃止論に集中し、
「参院廃止の考えは改めてもらいたい」という「陳情」まであったそうだ。

かつて小泉純一郎元首相も首相公選制とともに
参院廃止の検討を言い出したことがあった。
その時は参院側が猛反発し、検討は立ち消えとなったが、日ごろ対立している与野党が、
こうして自分の身分を脅かす話になるとスクラムを組んで抵抗する姿は、
人々にはあの時以上に情けなく映っているのではなかろうか。

何度も書いてきたように、私は「もはや仕組みそのものを変えないと政治は動かない」
という橋下氏の問題意識には共鳴する。
現職国会議員があたふたするのは、痛いところを突かれ、有権者の多くが
維新の会に流れそうだと内心、思っているからだろう。

一方、橋下氏は維新の会の公約に対する中央政界の反応について
「国会議員は完全にひいているが、
国民は『これぐらいやらなきゃしようがない』という雰囲気だ。
国会議員が本気になるかどうか。
ならなければ大阪ダブル選挙以上の血みどろの
国を挙げての大戦争になる」と記者団に語った。

次々と公約のハードルを上げ、すり寄ろうとする中央政党を排除するどころか、
対決をあおり始めたと見ていい。
抵抗勢力=敵を作り出して自らの存在を
アピールする手法もますます小泉氏に似てきたとも言える。

「マスコミは性懲りもなく、また安易にヒーローを作り出そうとしている」
という批判を私もよくいただく。
大切な指摘で、絶えず自戒したいと思う。
だが、まずは国会議員が守りに入るのではなく、どうしたら政治が動くようになるのか、
真剣に、かつ冷静に政治の形について論じ始めることだ。
それが危なっかしい英雄待望論を抑制することになる。(論説副委員長)
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