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中国「チャーハン食わせない」日本「じゃあ寿司食うなよ」…
仲良さそうに見えない「なかよしテレビ」、中国・韓国は嫌いですか?




「I neet you 日中韓 I want you 日中韓 今こそ みんなでひとつになろう」

 2011年10月からフジテレビで放送中のバラエティー番組「なかよしテレビ」は、
こんな主題歌で始まる。

 コンセプトは、「各国のいいところを認め合い、友情を育む草の根外交」。
グルメ、芸能から経済、政治までさまざまな話題について、
日本、中国、韓国の出演者が本気とも
冗談ともつかない白熱した「お国自慢」を繰り広げる。

■じゃあもう食わせない

 例えば、今年1月に放送された初のゴールデンタイム特番では、
「アジアのリーダーにふさわしい国は!?」というテーマで、日本人
タレント、中国人ジャーナリスト、韓国人作家がこんなやりとりをした。

韓国「中国は物を作るだけ、消費をするだけ、
(世界は中国を)市場として見ているだけ…」
中国「もう十分。ダラダラ長い。日本の方が成熟しているよ。
韓国は日本に太刀打ちできない。韓国は黙れ!」
日本「中国は発展途上ということはわかるが、
リーダーとしてすべてを任せたりするのはまだちょっと早いのかなと思う」
中国「チャーハン好き?」
日本「チャーハン好きですよ」
中国「じゃあもう食わせない」
日本「何でだよ。じゃあ寿司食うなよ」

 番組に出演するのは、タレント、評論家、学者、政治家、
ジャーナリストなど著名人のみならず、アパレル店員、空港の免税店員、
主婦など、いわゆる市井の人もいる。

 番組のプロデュース・演出を担当する小仲正重さんによると、
企画段階での周囲の評判は、

 「この番組は危ないぞ」

 ネット上などで過敏な反応が起きるのではないかと心配したという。
しかし、ふたを開けてみれば、そういう反応はほとんどなく、
「出演者がおもしろい」「もっと長く見たい」などと好評だった。

 出演前は「こんな番組に出たら道で石を投げられるかも」と思っていたという
準レギュラーの金慶珠・東海大学准教授は韓国人。
この番組が受け入れられるのは時代が変わった「いま」だからだ、と見る。

 「テレビ番組で韓国人や中国人がこれだけ自由に自己主張するなんて、
かつては日本人や本国の反応が怖くて不可能だった。
いまは、韓国や中国が自信を持ち始めている。
一方で日本には閉塞感があり、アジアの中で自分と違うものに純粋に好奇心を
持つようになったのでは」

 番組ですぐに怒鳴り散らすため、「トラブル孫悟空」と呼ばれる
中国人ジャーナリスト周来友さんも、視聴者には人気。

 「言いたいことをズバッと言う、中国の庶民の竹を割ったような性格が
わかってもらえたと思います」

■互いの素顔が見えた

 日本と中国、韓国の市民交流を進めるNPO「Asia Commons 亜州市民之道」
を運営する麻生晴一郎さんは、番組での
議論の「限界」を指摘した。

 「各国間に多くの政治的争点がある日中韓の枠組みで議論しようとすれば、
どんな話題でも対立を背負ってしまう。自己主張に 終始して議論が深まらない。
その対立を煽って番組をおもしろくしようという制作側の意図も見える」

 ただ、中国人、韓国人の素顔が垣間見えることには、
麻生さんも新しさを感じているという。

 「中国人ってジョーク好きなんだとか、韓国人って結構理性的に
話すんだとか知るだけでも、お互いの距離を縮めることができるのでは。
両国と比べて日本人のディベート力がいかに弱いかも実感できる」
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